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2024/05/17 10:51 |
「手柄」について
「道誉なり」

単なる息抜きとして、何となく寝る前に読み始めました。
(他に読むべき本がたくさんあるのですが。。。)

その中で、少し気になる場面が出てきました。

わずか、3千人の兵で、2万人の兵を壊乱させた主人公ですが、
それは状況のなせる業であったとし、少しも自分の手柄だとは思っていません。
征夷大将軍になる前の、足利尊氏は、この主人公に対して、腹は立ったが、
一方では痛快だと感じていました。
なぜなら、 当時(鎌倉幕府崩壊直後)、世の中が乱れ、
ちょっとしたことでも、自分の手柄だと主張する輩がはびこっていたからです。


これを読んで、いろいろなことを考えてしまいました。。。

塾や予備校でよくやっている、合格実績っていったい何でしょう!

あれも、「他人の手柄を、さも自分の手柄のようにひけらかしている一例」ではないでしょうか?

がんばったのは生徒であって、合格したのも生徒です。

塾は、そのお手伝いをちょっとしただけではないでしょうか?


もしも、仮に、本当にその塾の力(?)で合格したのだとしても、
その塾に通っていた生徒さんは、どう感じるでしょう?

「私は、あの塾に通ったから合格したんだ」

そして、そういう成功体験を持った生徒さんは、将来自分が厳しい局面に立たされたときに、
どういう考え方をするでしょうか?

「誰か詳しい人に、やり方を教わって、その通りやればいいんだ」

もし、それで結果が出れば、ますます自分で何とかしよう!という気持ちが育つ機会を失い続けるでしょう。

もし、それで結果が出なければ、「あいつが悪かった」と他人のせいにするでしょう。


”指示待ち人間”は、決して社会では認められません。
これからの時代、ますますその傾向は強まるでしょう。


そこまで将来のことをしっかり考えて、ああいうことをしているとは、
ちょっと思えません。

もちろん、しっかりした塾や先生もいるでしょうが、業界全体としては、
魑魅魍魎の世界だなと、本を読んで感じました。
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2008/09/04 16:35 | Comments(0) | TrackBack() |

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