「日本語訳によせて」より
十余年にわたる調査と数百人におよぶ関係者へのインタビューにもとづく
<中略>
多くが原資料によるものです。
★★☆☆☆
20世紀前半の歴史(特に中国)について、私(日本人一般?)の知識が
如何に貧弱で、偏っているか。
外交、政治の複雑怪奇さ。
ただし、全編に亘って、
- 毛沢東は、残忍で冷酷で無能(特に軍事)で自己中心的
- 数々の偶然とソ連(スターリン)、アメリカ、日本等の思惑や
(蒋介石を勝たせたくないなど)
駆け引きの間にいたことによってのみ、地位を確立
そんな極端なことはないだろう。
エドガー・スノウ「中国の赤い星」が、中国共産党の広報的な
役割をしたことと正反対なので、どっちもどっち。
下巻は、読まなくてもいいかな。
それでなくても、結構読むのつらいし。
会えば普通のおっちゃんなんだろうと思う。誰でも。言い過ぎかな?
ただそんな普通のおっちゃんも、置かれた状況や怠惰などのために
信じがたい行動を起こすことがあり、それが集団で大規模で行われた
場合、悲惨な結果になりうる。
誰にでも起こるかもしれない。自分自身にも。
だからこそ、自分の考えと常識と両方を磨き続けないと。
現代中国の教育、情報開示はどうなっているんだろう。
聞きたいけど、聞けるかもしれない人も近くにいるけど、
やはり何となく聞きにくい。
「瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の 割れても末に逢わむとぞ思ふ」
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