とうに終電もない深夜。ラーメンでも食べて帰るか。
ラーメン屋への道すがら、道路わきに白い物体(おそらく人)。
今日は特別寒い。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫でーす」
顔を上げたのは、意外にも、若い女の子、意外にも元気そう。
(まあ、死ぬことはないだろう)
ラーメンを食べ終わり帰り道、まだいる。
さっきから30分以上経ってるはず。
(大丈夫か?でもどうする?
どうせ不審人物と思われるのがおち?)
「いつからいるの?」
「2時間くらい」
「誰待ってるの?」
「彼氏」
「どこにいるの?」
「わからない」
。。。
やれやれ。大丈夫か?
道の向かい側に適当な場所を見つけて、座る。
声のぎりぎり届く、10mくらいかな。
「寒いでしょ」
「寒い」
「いつまでいるの?」
「わからない」
「家どこ?」
「○○」
(タクシーで5,000円じゃ行かないかな。。。)
。。。沈黙。。。
「私、19なの」
「そう」(??)
「ここで働いてるの」(スーパー)
「あ、そう、いつもお世話になっとりますよ」
「明日も、あさっても。。。」
「がんばってるね」
(最近、深夜1時までやってるスーパー。
だけど、こんな深夜まで、働かせていいのか?)
「彼氏、バイクで来るの」
「そう」(そりゃまた寒いなあ)
「うー、寒い」
「僕ももう寒いな」
タクシー乗せて、僕も帰ろうとした、ちょうどそのとき。
おー、いらっしゃったよ。白馬の王子が。
ところがなんだか、もうちょっと待ってて、ということで、
またどっか行っちゃった。(????)
「うー、寒い」
「寒いね」
「私、一途なの」
「そう」(そう思うよ)
まあでも今度は5分くらいで、王子様再登場。
「もうちょっとましな待ち合わせを考えた方がいいよ」
と、なぜか説教する僕に、
それまたなぜか、握手を求めてくる彼氏。
よくわからんけど、やっと帰れる、寒かった。
死人が出なくてよかったけど、でも、まあどっちもどっちかなあ。
「恋するかわいい私」の役に浸ってるだけのようには見えるけど。
仕方ないよね。若いんだし。
うーん、でもなあ。
もし今度会ったら、せめて「TSUTAYA(本屋)」で待ち合わせるように
提案してみよう。
明け方までやってるし、あったかいし、椅子あるし、
何より本がある。
その2時間あったら、1冊読めるよ。
消耗するだけの2時間が、将来血となり肉となる2時間に。
そしたら未来も変わるでしょ。
うーん、でも、会いたくないな。しばらく買い物はよそでしよう。
ラーメン屋への道すがら、道路わきに白い物体(おそらく人)。
今日は特別寒い。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫でーす」
顔を上げたのは、意外にも、若い女の子、意外にも元気そう。
(まあ、死ぬことはないだろう)
ラーメンを食べ終わり帰り道、まだいる。
さっきから30分以上経ってるはず。
(大丈夫か?でもどうする?
どうせ不審人物と思われるのがおち?)
「いつからいるの?」
「2時間くらい」
「誰待ってるの?」
「彼氏」
「どこにいるの?」
「わからない」
。。。
やれやれ。大丈夫か?
道の向かい側に適当な場所を見つけて、座る。
声のぎりぎり届く、10mくらいかな。
「寒いでしょ」
「寒い」
「いつまでいるの?」
「わからない」
「家どこ?」
「○○」
(タクシーで5,000円じゃ行かないかな。。。)
。。。沈黙。。。
「私、19なの」
「そう」(??)
「ここで働いてるの」(スーパー)
「あ、そう、いつもお世話になっとりますよ」
「明日も、あさっても。。。」
「がんばってるね」
(最近、深夜1時までやってるスーパー。
だけど、こんな深夜まで、働かせていいのか?)
「彼氏、バイクで来るの」
「そう」(そりゃまた寒いなあ)
「うー、寒い」
「僕ももう寒いな」
タクシー乗せて、僕も帰ろうとした、ちょうどそのとき。
おー、いらっしゃったよ。白馬の王子が。
ところがなんだか、もうちょっと待ってて、ということで、
またどっか行っちゃった。(????)
「うー、寒い」
「寒いね」
「私、一途なの」
「そう」(そう思うよ)
まあでも今度は5分くらいで、王子様再登場。
「もうちょっとましな待ち合わせを考えた方がいいよ」
と、なぜか説教する僕に、
それまたなぜか、握手を求めてくる彼氏。
よくわからんけど、やっと帰れる、寒かった。
死人が出なくてよかったけど、でも、まあどっちもどっちかなあ。
「恋するかわいい私」の役に浸ってるだけのようには見えるけど。
仕方ないよね。若いんだし。
うーん、でもなあ。
もし今度会ったら、せめて「TSUTAYA(本屋)」で待ち合わせるように
提案してみよう。
明け方までやってるし、あったかいし、椅子あるし、
何より本がある。
その2時間あったら、1冊読めるよ。
消耗するだけの2時間が、将来血となり肉となる2時間に。
そしたら未来も変わるでしょ。
うーん、でも、会いたくないな。しばらく買い物はよそでしよう。
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★★★☆☆ 「「ゆとり教育」と「学力低下」の間で迷走を続けている教育改革の鍵は、教師が握っているにもかかわらず、そこがほとんど手付かずのまま放置されている。なぜか?そこにはどのような力学が働いているのだろうか。著者は公私立高校の教師や管理職を歴任し、塾・予備校の管理・運営に責任者として携わり、今なお教育NPOに関わるなど、教育のあらゆる局面に立ち会ってきた。教育委員会や教員組合、PTAとの関係なども含めて、不透明な教師社会の実態を解明し、ラジカルではあるが実現可能な改革案を提示する。」 教育の現場で起こっていること、ダメな教師とはどんな教師か、知りたくて読んでみた。 組合、教師=悪、校長、生徒、父母=善という単純な図式が、どうかとは感じますが、 学校という閉鎖的な環境、実社会を知る機会のない教師、 教育という生身の人間同士のぶつかり合い、そもそも人が人を何を持って評価するのか。 いろんな矛盾があることはよくわかりました。 |
★★★★★ 「ワイドショーも小説もぶっとぶほどリアルで面白いのがナマの裁判だ。しかもタダで誰でも傍聴できる。殺人、DV、詐欺、強姦…。突っ込みどころ満載の弁明や、外見からは想像できない性癖、傍聴席の女子高生にハッスルする裁判官。「こいつ、絶対やってるよ!」と心の中で叫びつつ足繁く通った傑作裁判傍聴記。」 一般に縁遠い裁判の話。何の前知識もなく傍聴してみることになり、さてさて。 普通怒られるだろうな。当事者にとっては人生を大きく左右するできごとを、外から茶化されるんだから。 でも知らないよりは知っておいたほうがいい、読むだけ聞くだけより行って見てみた方がいい。 |
★★★★☆ 「あなたの感性をみがく言葉の力!アメリカ文化の象徴から今や「世界の人々の心の友」となったアイドルの魅力を解明。スヌーピーたちに学ぶユーモア、人情の機微、会話術。 」 またスヌーピーを読みたくなりました。 |
★★★★☆ 「前58年以降、数年にわたりカエサル率いるローマ軍が、ガリアからブリタニアにいたる広範な地域をローマの勢力下におこうとして遠征を試みた貴重な記録である。当時のガリアやゲルマニアの情勢を知る上で必読の書として知られ、また、カエサル自身の手になるラテン語で書かれた簡潔にして流暢な文体は、文学的にも高い評価を受けている。タキトゥスの『ゲルマニア』とならぶ古代研究の最重要史料。」 うーん、大きくなったら改めて。 |
尊敬する先輩のヒントを基に、また勝手にアレンジを加えて。
割と淡白な鰆を味噌ダレにつけておいて、軽く焼く。
にんにくの芽をいためたものと、あわせて、最後に白髪ねぎ。
★★★★★
割と淡白な鰆を味噌ダレにつけておいて、軽く焼く。
にんにくの芽をいためたものと、あわせて、最後に白髪ねぎ。
★★★★★
★★★★☆ 「「異民族に対して敬意と軽蔑の気持ちを抱くことは、人類共通の問題です」。どの民族にも便利な技術として受容される“文明”に対し、個別に異なり、不合理かつ強烈に排他主義になる“文化”の複雑さと危険性を見つめる最終巻。岡本太郎と稲作文明を、梅棹忠夫とソ連崩壊後の世界を、佐原真と日本人のルーツを等、計7人と対話。」 メンバーがまたすごい。 |