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2024/11/25 21:16 |
「ガダラの豚(II)、(III)」



★★★★☆

(I)の時に、おどろおどろしい本のように書いてしまいましたが、
非常に軽妙な、それでいて奥深い、そんな本です。

ケニアのナイロビから、北西の方に行く場面、
同じ道を通ったことがあって、非常に懐かしく、
また「筆の力」を感じました。

アフリカの光と影、シマウマの白と黒。
われわれは、格子越しにシマウマを見ている。
ある者は、白い馬だといい、ある者は黒い馬だという。

ああ、そうだなあ。


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2006/07/25 03:24 | Comments(0) | TrackBack() |
「LOVE&FREE―世界の路上に落ちていた言葉」

★★★☆☆

放浪本
モノクロ写真と詩
「かっこつけ」の本だけど、そしてかっこつけは嫌いだけど、
その純粋な「ださ(失礼!)かっこよさ」をいいと思った。

ちょっと引用
「表現者として」

万人のハートを軽くなでるのではなく、
ひとりのハートに、ぐさりと突き刺さる表現がしたい。

顔の見えない大勢の人に向かって、受け取りやすいスローボールを投げるより、
そこにいるアナタに向けて、まっすぐな超豪速球を投げたい。

普遍的な作品を創り上げミリオンセラーを飛ばしたい、という欲求は当然あるが、
コムロのような普遍性ではなく、レノンのような普遍性を求めたい。

「ひとり」に対する深く強烈なオモイをつきつめることでたどり着いた「ココロの奥のほうにあるアッタカイモノ」で、多くの人とつながりたい。

人間のココロに棲んでいるアッタカイモノだけは、
今も昔も、東洋も西洋も、本質的には変わらないと思うから。



そうだ、ナカータに教えてあげよう。(どっちのナカータ?)



2006/07/23 04:03 | Comments(0) | TrackBack() |
「ガダラの豚」 I

★★★★☆

宗教、呪い、トリック、詐欺、家族、そんな舞台に、
大学教授、宗教家、手品師、超能力者、格闘家、テレビ関係者、サイコセラピスト。。。
1/3ですが、面白い設定とキャラクタで、いい盛り上がりをしています。
というか、プロローグからやられてしまいました。


2006/07/21 02:53 | Comments(0) | TrackBack() |
「松陰と晋作の志」


★★☆☆☆
知ってる内容が多かったので。

松陰先生にはいつもお世話になっております。
先日もお参りさせて頂きました。
コンパクトにまとまっていていい本です。

松陰先生の号「二十一回猛士」の説明で、どうして
吉田 = 十 + 十一 + 回 = 二十一回というのを
書かなかったんだらう。
意図的なんだろうけど、そこだけ欠落しているようで。
そういうちょっと遊びみたいの、そして21が唐突に出てきた
わけではないこと、面白いと思うんだけど。

巻末にある、戦前の教科書に載せられた歌がとてもいいです。

戦前さんざん利用されてしまったため、
戦後は評価されづらくなってしまったのでしょうか。

昭和56年から、萩市立明倫小学校では、松陰先生の歌などを、
朗唱をされているそうです。

一年生分だけ、引用。
一学期
「今日よりぞ 幼心を打ち捨てて 人と成りにし 道を踏めかし」

二学期
「世の人は よしあしごとも いわばいえ 賤が誠は神ぞ知るらん」

三学期
「親思うこころにまさる親ごころ きょうの音ずれ 何ときくらん」

一年生からこれです。


「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂」(松陰)

「死して不朽の見込みあらば、いつでも死ぬべし
 生きて大業の見込みあらば、いつまでも生くべし」(松陰→晋作)

「面白きこともなき世に面白く すみなすものは心なりけり」(晋作)

2006/07/20 02:44 | Comments(0) | TrackBack() |
激しくお勧め本(料理) 「伝言レシピ」


★★★★★

今まで読んだ本(料理に限らず)の中でもかなりいい。

見開きで、左が写真、右がレシピ(小さな絵や写真なども)
手書きの大きな字で、20行程度。

とにかく簡単!(見やすい、わかりやすい)
それだけに自由に変化をつけてやろうという気にもなる。
挑戦者にとって、こういう大雑把な本、助かります!

こういうの、いいなあ。
こういうの、仕事にならないかなあ。

「君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ」

2006/07/17 00:03 | Comments(3) | TrackBack() |
マオ(上)

「日本語訳によせて」より
十余年にわたる調査と数百人におよぶ関係者へのインタビューにもとづく
<中略>
多くが原資料によるものです。

★★☆☆☆
20世紀前半の歴史(特に中国)について、私(日本人一般?)の知識が
如何に貧弱で、偏っているか。
外交、政治の複雑怪奇さ。

ただし、全編に亘って、
- 毛沢東は、残忍で冷酷で無能(特に軍事)で自己中心的
- 数々の偶然とソ連(スターリン)、アメリカ、日本等の思惑や
 (蒋介石を勝たせたくないなど)
 駆け引きの間にいたことによってのみ、地位を確立
そんな極端なことはないだろう。

エドガー・スノウ「中国の赤い星」が、中国共産党の広報的な
役割をしたことと正反対なので、どっちもどっち。

下巻は、読まなくてもいいかな。
それでなくても、結構読むのつらいし。

会えば普通のおっちゃんなんだろうと思う。誰でも。言い過ぎかな?
ただそんな普通のおっちゃんも、置かれた状況や怠惰などのために
信じがたい行動を起こすことがあり、それが集団で大規模で行われた
場合、悲惨な結果になりうる。
誰にでも起こるかもしれない。自分自身にも。
だからこそ、自分の考えと常識と両方を磨き続けないと。

現代中国の教育、情報開示はどうなっているんだろう。
聞きたいけど、聞けるかもしれない人も近くにいるけど、
やはり何となく聞きにくい。

「瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の 割れても末に逢わむとぞ思ふ」

2006/07/16 02:01 | Comments(0) | TrackBack() |
ビジネス書はもうやめよう
最近、全然本も読めない(ペースが激しく落ちている)のですが。。。

変な本ありました。
「水煮 三国志」

「水煮=ピリ辛(激辛)」だそうです(帯より)

気軽に読めるところがすばらしい。
この手の本はもういいかなと、何故だか急に思ってしまいました。
(この本一冊で十分という意味ではないけど)

内容で面白かったのは、そのうち書こうと思います。

「金銀を 置いて桂馬を 関羽とり」

2006/07/12 01:17 | Comments(1) | TrackBack() |

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